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家族にいびき・無呼吸を指摘されたら|SAS受診目安

家族がいびきや呼吸停止を目撃したときの受診目安を解説。SASを放置するリスク、同伴受診で伝えたいこと、自宅検査の流れを説明します。

家族にいびき・無呼吸を指摘されたら|SAS受診目安|森川内科クリニック いびき・睡眠時無呼吸症候群

家族が「息が止まっていた」と見たら、受診した方がよい?

【結論】はい。睡眠中の呼吸停止を家族が目撃した場合は、SASの可能性があるため医療機関へ相談することをおすすめします。本人は睡眠中の出来事に気づきにくく、家族の観察が診断の重要な手がかりになります。参考文献1睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020日本呼吸器学会/厚生労働科学研究班2020年。ホバーまたはフォーカスで書誌情報を表示し、クリックで参考文献リストへ移動します。[1]

特に、静かになった後に大きないびき・あえぐような呼吸が再開する、毎晩同じことを繰り返す、日中にも眠気や倦怠感がある場合は、早めに受診してください。

一時的ないびきは疲労、飲酒、鼻づまりでも起こります。しかし「無呼吸の目撃」は単なるいびきとは区別して考える必要があります。スマートフォンで記録した音声や、無呼吸の回数・時間帯のメモがあれば、受診時に役立ちます。

出典:American Academy of Sleep Medicine(ICSD-3-TR)

無呼吸を放置すると、体にはどんな負担がある?

【結論】未治療のSASでは、夜間の低酸素と覚醒反応が繰り返され、血圧や心血管系に負担がかかります。高血圧、心血管疾患、脳血管疾患との関連が報告されているため、検査と適切な治療が重要です。

呼吸が止まると酸素濃度が下がり、身体は呼吸を再開させるために覚醒反応を起こします。この繰り返しにより、睡眠が分断され、交感神経の緊張や血圧の変動が続くことがあります。

リスクは無呼吸の重症度、肥満、高血圧、糖尿病、喫煙などによって異なります。数値だけで不安をあおるのではなく、個別の検査結果と既往歴に基づいて対策を立てることが大切です。参考文献2Long-term cardiovascular outcomes in men with obstructive sleep apnoea-hypopnoea with or without treatment with CPAPThe Lancet(Marin JM, et al.)2005年。ホバーまたはフォーカスで書誌情報を表示し、クリックで参考文献リストへ移動します。[2]

出典:Marin JM et al. Lancet. 2005;365:1046-1053/日本循環器学会ほか 睡眠時無呼吸症候群関連ガイドライン

どんなときに、いびきの受診を急ぐべき?

【結論】無呼吸の目撃に加え、日中の強い眠気、起床時の頭痛、居眠り運転の危険、コントロールしにくい高血圧がある場合は、早めに受診してください。

受診時には、いびきの頻度、呼吸が止まる様子、飲酒習慣、体重変化、日中の眠気が起こる場面を整理しておくと診断に役立ちます。家族が目撃した内容は、短いメモでも十分です。

運転や高所作業など、安全に直結する仕事をしていて眠気がある場合は、業務中の安全確保を最優先してください。受診までの間も、眠い状態での運転は避けましょう。

出典:日本睡眠学会「睡眠時無呼吸症候群」関連資料

家族と一緒に受診してもよい?何を伝えればよい?

【結論】家族同伴の受診は歓迎しています。本人が気づきにくい睡眠中の情報を補えるため、検査・治療の判断に役立ちます。

ご家族には、いびきの大きさ、静かになる(無呼吸と疑われる)時間、呼吸再開時の様子、寝相、日中の眠気の変化などを、見聞きした範囲でお伝えいただきます。正確に数える必要はありません。

CPAP治療を開始する場合も、ご家族の理解があると、マスク装着への慣れや治療継続の助けになります。本人の意向と生活背景を尊重しながら、一緒に無理のない方法を考えます。

このページの執筆・監修者

森川 髙司(もりかわ たかし)

医療法人煌仁会 理事長・森川内科クリニック 院長

平成4年(1992年)3月に奈良県立医科大学を卒業し、平成5年(1993年)5月17日に医師免許を取得しました。同大学付属病院(第2内科)で臨床研修を行い、内科医として呼吸器・感染症を含む幅広い診療経験を積んできました。2016年に森川内科クリニックを開院し、2019年に医療法人煌仁会を設立しています。

主な資格・研修:内科専門医、日本医師会認定産業医、温泉療法医、かかりつけ医認知症対応力向上研修修了。所属団体として、日本喘息学会、日本医師会、兵庫県医師会、尼崎市医師会などが公式ページに掲載されています。

確認済みの指定医・認定医:難病指定医、公害指定医、被爆者一般疾病医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医。

いびきや日中の眠気が気になる方へ、検査から治療の選択肢までを分かりやすく解説します。

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監修の根拠・参考文献

本記事は、以下の診療ガイドライン・査読文献・公的機関または事業者の公式案内を参考に、医師が内容を確認しています。

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  1. 1.

    睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020

    日本呼吸器学会/厚生労働科学研究班2020年)

    最終確認:2026年8月15日ガイドライン:2020年版

  2. 2.

    Long-term cardiovascular outcomes in men with obstructive sleep apnoea-hypopnoea with or without treatment with CPAP

    The Lancet(Marin JM, et al.)2005年)

    最終確認:2026年8月15日論文:2005年発表

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