症状・気づき
4件ご自身のいびきを確認する方法はいくつかあります。最も手軽なのは、スマートフォンの「いびき録音アプリ」を使う方法です。就寝前にアプリを起動しておくと、夜間のいびきの音量や頻度を記録してくれます。また、ご家族やパートナーに「いびきの大きさ」「途中で息が止まっていないか」を確認していただくのも有効です。もし「息が止まっている」と指摘された場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性がありますので、早めの受診をお勧めします。
いいえ、いびきをかく方が全員SASというわけではありません。いびきは鼻やのどの気道が狭くなることで生じる音であり、疲労やアルコール摂取、鼻づまりなどでも一時的に起こります。ただし、「毎晩大きないびきをかく」「いびきの途中で呼吸が止まる」「日中に強い眠気がある」といった症状が重なる場合は、SASの可能性が高くなります。気になる方は一度検査を受けることをお勧めします。
はい、日中の強い眠気はSASの代表的な症状の一つです。SASでは睡眠中に何度も呼吸が止まるため、脳が十分に休息できず、たっぷり寝たつもりでも日中に強烈な眠気を感じます。特に「会議中に意識が飛ぶ」「運転中にヒヤリとする」「テレビを見ていると必ず寝落ちする」といった症状がある場合は、早めに受診されることをお勧めします。
SASを治療せずに放置すると、さまざまな健康リスクが高まります。具体的には、高血圧(約2倍)、心筋梗塞(約3倍)、脳卒中(約4倍)、糖尿病の悪化などのリスクが報告されています。また、日中の眠気による交通事故のリスクは健常者の約7倍とされています。SASは適切な治療を行えば、これらのリスクを大幅に低減できる病気です。
検査・受診
4件SASの検査は、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠外来などで受けることができます。当院(森川内科クリニック)は呼吸器内科として、SASの検査から治療(CPAP療法)まで一貫して対応しています。いびきの原因が鼻やのどの構造的な問題(鼻中隔湾曲症や扁桃肥大など)にある場合は、耳鼻咽喉科での手術が適応になることもあります。まずは呼吸器内科で全体像を把握し、必要に応じて専門科をご紹介する流れが効率的です。
はい、まずは自宅でできる「簡易検査(簡易ポリグラフィー)」から始めます。小さなセンサーを指と鼻に装着して一晩眠るだけの簡単な検査で、痛みはありません。この結果でSASが強く疑われる場合は、より詳しい「精密検査(PSG:終夜睡眠ポリグラフィー)」を行うことがあります。精密検査は専門の医療機関に1泊入院して行いますが、当院では連携病院をご紹介しています。多くの方は簡易検査の結果だけで診断・治療開始が可能です。
SASの検査は健康保険が適用されます。簡易検査(自宅で行うもの)は3割負担で約2,700円〜3,000円程度です。精密検査(1泊入院)が必要な場合は、3割負担で約10,000円〜15,000円程度となります。初診料や再診料を含めても、簡易検査であれば合計4,000円〜5,000円程度で受けることができます。
はい、予約なしでも受診いただけます。ただし、予約の方を優先的にご案内しておりますので、待ち時間を短くしたい方はお電話(06-6439-7337)またはWEB予約をご利用ください。「いびきが気になる」「日中の眠気がひどい」とお伝えいただければ、スムーズにご案内いたします。
CPAP治療
4件CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠中に鼻に装着したマスクから一定の圧力の空気を送り込み、気道が塞がるのを防ぐ治療法です。SASの治療として世界的に最も広く行われている標準的な治療法であり、使用した初日から効果を実感される方も多くいらっしゃいます。手術のような身体への負担がなく、毎晩使用することで安全に治療を継続できます。
CPAPのマスクは鼻に軽く当てるタイプが主流で、痛みはありません。ただし、最初の1〜2週間は「何かが顔についている」という違和感を感じる方が多いです。これは多くの場合、2〜4週間で慣れていきます。当院では、マスクのフィッティング(サイズや形状の調整)を丁寧に行い、空気圧も患者さんの状態に合わせて細かく設定しますので、「思ったより楽だった」とおっしゃる方がほとんどです。
SASの原因や重症度によって異なります。肥満が主な原因の場合は、減量に成功することでCPAPが不要になるケースもあります。ただし、骨格的な要因(あごが小さい、気道が狭いなど)が主な原因の場合は、長期的な使用が必要になることが多いです。定期的な受診の中で、体重や症状の変化に応じて治療方針を見直していきますので、ご安心ください。
多くの方が使用初日〜数日で効果を実感されます。「朝の目覚めがスッキリした」「日中の眠気が減った」「頭がクリアになった」といった変化を感じる方が多いです。ただし、マスクに慣れるまでの期間(1〜4週間)は、装着感が気になって熟睡できないこともあります。焦らず、少しずつ使用時間を延ばしていくことが大切です。
費用・保険
3件CPAP治療は健康保険が適用されます。3割負担の方で、毎月の通院費用は約4,500円〜5,000円程度です(再診料+CPAP機器レンタル料を含む)。年間では約54,000円〜60,000円となります。1割負担の方は毎月約1,500円〜1,700円程度です。機器は医療機関からのレンタルとなるため、購入費用はかかりません。
はい、CPAP治療にかかる費用は医療費控除の対象になります。1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、確定申告をすることで所得税の一部が還付されます。CPAP治療費に加え、ご本人やご家族の他の医療費(通院の交通費を含む)と合算できます。毎月の領収書を保管しておいてください。当院では年間医療費の合計額を記載した書類の発行も可能です。
保険適用でCPAP治療を継続するためには、原則として月に1回の通院が必要です。受診時には、CPAP機器の使用データの確認、マスクのフィッティング調整、体調の変化の確認などを行います。1回の診察時間は10〜15分程度です。当院では木曜・金曜は20時まで診療しておりますので、お仕事帰りにも通いやすい環境を整えています。
生活の疑問
4件はい、CPAP機器は持ち運びが可能です。最近の機器はコンパクトで軽量化が進んでおり、小型のものは約1kg程度です。飛行機にも医療機器として機内持ち込みが可能で、通常の手荷物の個数制限には含まれません。国際線の場合は、航空会社への事前連絡と英文の診断書の携帯をお勧めします。当院では英文診断書の発行も承っております。
はい、飲酒した日こそCPAPの使用が重要です。アルコールには筋肉を弛緩させる作用があり、飲酒後は気道がさらに狭くなりやすく、無呼吸が悪化する傾向があります。「お酒を飲んだ日はいびきがひどい」と言われる方が多いのはこのためです。飲酒後はCPAPを必ず使用し、できれば就寝2〜3時間前には飲酒を終えることをお勧めします。
お気持ちはよく分かります。最近のCPAP機器は非常に静音性が高く、動作音は30dB以下(ささやき声程度)のものがほとんどです。同室の方が気になることはまずありません。また、マスクも小型化が進んでおり、鼻の下だけを覆うタイプ(ピローマスク)であれば、見た目の違和感も最小限です。出張先のホテルなどでも、周囲を気にせず使用できます。
はい、横向きでも問題なく使用できます。CPAPのホース(チューブ)は十分な長さがあり、寝返りにも対応できるよう設計されています。また、横向き寝はそれ自体が気道を確保しやすい姿勢であり、CPAPとの相性も良好です。マスクの種類によっては横向き時にずれやすいものもありますので、フィッティングの際にお伝えいただければ、横向き寝に適したマスクをご提案します。
ご質問が解決しない場合は、お気軽にご相談ください
上記以外のご質問や、ご自身の症状についてのご相談は、お電話またはWEB予約にてお問い合わせください。
