SASの検査は自宅でできる?入院は必要?
【結論】多くの場合、まずは自宅で一晩行う簡易睡眠検査から始められます。検査のためだけに入院する必要はありません。
簡易睡眠検査では、就寝時に小型機器を装着し、呼吸の状態や酸素濃度の変化を記録します。普段と近い環境で眠れるため、仕事や家事への影響を抑えながら検査を受けられます。参考文献2:Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea。American Academy of Sleep Medicine(Kapur VK, et al.)、2017年。ホバーまたはフォーカスで書誌情報を表示し、クリックで参考文献リストへ移動します。[2]
ただし、簡易検査だけでは診断が確定しないことや、より詳しい睡眠状態の評価が必要になることもあります。その場合は精密検査(PSG)をご案内します。
自宅で行う簡易睡眠検査は、どんな流れ?
【結論】受診・問診、機器の受け取り、自宅での一晩の測定、返却、結果説明の順で進みます。装着方法は受け取り時にスタッフがご説明します。
【Step 1】問診:いびき、無呼吸の目撃、日中の眠気、体重変化、既往歴などを確認します。
【Step 2】機器の受け取り:指先や鼻の下に装着するセンサーの使い方をご説明します。
【Step 3】自宅で測定:いつも通りの時間帯に就寝します。
【Step 4】返却と結果説明:解析後、医師が無呼吸・低呼吸の指標や今後の方針をご説明します。
検査当日は、飲酒量や就寝時刻が普段と大きく異なると結果に影響することがあります。特別な指示がある場合を除き、できるだけ普段通りにお過ごしください。
自宅検査の費用はいくら?保険は使える?
【結論】簡易睡眠検査は健康保険の対象で、3割負担では検査費用が概ね約2,700〜3,000円です。初診料・再診料などは別途必要になります。
費用は保険負担割合、診察内容、採血などの追加検査の有無によって変動します。受診時におおよその費用を確認したい場合は、受付にお声がけください。
検査は病名を決めるためだけのものではありません。無呼吸の程度を把握し、CPAP、生活習慣の見直し、精密検査のいずれが適切かを一緒に判断するための情報になります。
費用の目安:当院の簡易睡眠検査における健康保険3割負担の概算。
精密検査(PSG)が必要になるのはどんなとき?
【結論】簡易検査で判断が難しい場合、症状と結果が合わない場合、より詳細な睡眠評価が必要な場合に、精密検査(PSG)が検討されます。
PSGでは、呼吸や酸素濃度に加え、脳波、眼球運動、筋電図、心電図などを記録して、睡眠の状態を総合的に評価します。当院では機器をご自宅へ郵送し、自宅で装着・就寝後に郵送で返却いただく精密PSG検査を行っています。参考文献1:睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020。日本呼吸器学会/厚生労働科学研究班、2020年。ホバーまたはフォーカスで書誌情報を表示し、クリックで参考文献リストへ移動します。[1]
精密検査の結果を踏まえ、CPAP導入・経過管理まで当院で継続してご相談いただけます。生活や仕事の都合も伺いながら方針を決めます。
HOME PSG TIMELINE
自宅精密PSG検査の流れ
精密PSG検査は、機器がご自宅に到着後、装着して眠り、郵送で返送いただく検査です。検査機器の受取・返送のために来院する必要はありません。
STEP 01
事前診察
症状、既往歴、簡易検査の結果などを確認し、精密PSG検査が必要かを医師が判断します。
STEP 02
検査機器がご自宅に到着
検査日までに、装着方法のご案内とともに検査機器をご自宅へお届けします。
STEP 03
ご自宅で装着・就寝
ご案内に沿ってセンサーを装着し、いつも通り就寝します。脳波・呼吸・酸素濃度などを記録します。
STEP 04
睡眠中の状態を記録
睡眠中の呼吸、酸素濃度、脳波、体の動きなどを記録し、睡眠の状態を詳しく調べます。
STEP 05
機器を郵送で返送
記録終了後に機器を外し、到着したご案内に沿って郵送でご返送いただきます。
STEP 06
後日、結果をご説明
結果をもとに、経過観察、CPAP治療、生活習慣の見直しなど、今後の方針を一緒に検討します。
ご病状や検査の内容により、当日のご案内が一部異なる場合があります。詳細は診察時または予約時にご確認ください。
自宅精密PSG検査について相談したい方へ
いびき・無呼吸・日中の眠気が気になる方は、まず診察で検査の必要性をご相談ください。
このページの執筆・監修者
森川 髙司(もりかわ たかし)
医療法人煌仁会 理事長・森川内科クリニック 院長
平成4年(1992年)3月に奈良県立医科大学を卒業し、平成5年(1993年)5月17日に医師免許を取得しました。同大学付属病院(第2内科)で臨床研修を行い、内科医として呼吸器・感染症を含む幅広い診療経験を積んできました。2016年に森川内科クリニックを開院し、2019年に医療法人煌仁会を設立しています。
主な資格・研修:内科専門医、日本医師会認定産業医、温泉療法医、かかりつけ医認知症対応力向上研修修了。所属団体として、日本喘息学会、日本医師会、兵庫県医師会、尼崎市医師会などが公式ページに掲載されています。
確認済みの指定医・認定医:難病指定医、公害指定医、被爆者一般疾病医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医。
いびきや日中の眠気が気になる方へ、検査から治療の選択肢までを分かりやすく解説します。
- 最終更新日
- 医療監修日
監修の根拠・参考文献
本記事は、以下の診療ガイドライン・査読文献・公的機関または事業者の公式案内を参考に、医師が内容を確認しています。
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